2月15日は、お釈迦様がお亡くなりになった日で「涅槃会」といいます。全国の寺院ではお釈迦様の最期の様子を描いた「涅槃図」をかけて、お釈迦様の最後の説法である「遺教経」を読誦し、ご遺徳を偲ぶ法要が勤まります。

涅槃図では、お釈迦様が沙羅双樹の下で横たわり、弟子や信者、動物、昆虫にいたるまですべてのものがお釈迦様の死を悲しんでいる様子が分かります。

お釈迦様は29歳で出家し、35歳で悟りを開き、その後45年間布教伝道の旅を続けました。ご生誕の4月8日(降誕会)、悟りを開いた12月8日(成道会)、お亡くなりになった2月15日(涅槃会)を三仏忌といいご遺徳を偲び、少しでもその心に近づけるよう法要や行事を勤めます。

 最後の説法の際、「自灯明法灯明」のお話をされます。「自らを灯明とし、自らをよりどころとして、他人をよりどころとせず、法(仏の教え、真理)を灯明とし、法をよりどころとし、他をよりどころとせず人生を歩みなさい」と。この自らは「良く整えられた自分」、ただ自分自身の考えで生きなさいということではありません。厳しい言葉でもあります。足下を見つめ直し、「良く整えられた自分」に近づけるよう努力していきたいものです。

 

 

 

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