永代供養塔 開成町 盛徳寺 ー神奈川県足柄上郡開成町ー 

盛徳寺の縁起

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盛徳寺の概要

宗派 曹洞宗
両大本山 永平寺(福井県吉田郡) 高祖道元禅師ご開山
總持寺(横浜市鶴見区) 太祖瑩山禅師ご開山
山号 牛頭山(ごずさん)
寺号 盛徳寺(せいとくじ)
開山 永禄元年(1558年) 一陽文季(いちようもんき)大和尚
本尊 聖観世音菩薩
所在地 〒258-0022 神奈川県足柄上郡開成町牛島340

盛徳寺の沿革

当山は古記によれば、薬師如来、聖観音の両尊を安置し、無量庵と称していました。
永禄元年(1558年)、宗祖永平寺開山道元禅師十三世の法孫、一陽文季大和尚が開山となりました。後、天正18年(1590年)豊臣秀吉が、小田原城主、北條氏重を攻め、落城の際戦火を蒙り焼失。この戦いにより各地に集団的な生活が始められ、その後、永田図書、草柳土佐、露木伊豫、小野彦兵衛等が開基旦那となり、天正19年(1591年)公儀改めて当寺をとりたて再建されました。
安政2年(1855年)11月の大震災により再度焼失したので、境内にあった観音堂を主体として、本尊を聖観音としました。後、木造本堂の老朽化がすすんだので、昭和45年鉄筋コンクリートの現本堂が落慶、平成7年屋根改修工事を行いました。昭和60年庫裡落慶、昭和61年古来からの不動堂が老朽化のため新築落慶、山門は寛永6年(1629年)建立、明治15年補修、昭和52年再補修したものの老朽化のため平成16年に新築しました。

歴住

開山 一陽文季大和尚 永禄6年4月8日示寂
二世 雪嶺秀寒大和尚 寛文8年4月7日示寂
三世 天國壽冠大和尚 元禄11年11月15日示寂
四世 提巖梅全大和尚 元禄12年10月29日示寂
五世 覺峯鱗海大和尚 宝永4年9月27日示寂
六世 雄山門英大和尚 宝永5年1月25日示寂
七世 播龍門苗大和尚 宝永5年6月23日示寂
八世 大渓覺雄大和尚 享保7年10月24日示寂
九世 盛中享岳大和尚 元文2年8月29日示寂
十世 享豊實元大和尚 寛延2年4月30日示寂
十一世 智海惠林大和尚 宝暦2年2月14日示寂
十二世 大鳳義祐大和尚 宝暦7年12月7日示寂
十三世 大廋義賢大和尚 安永4年5月4日示寂
十四世 大智慧門大和尚 文政8年12月2日示寂
十五世 観山惠海大和尚 天保9年 月18日示寂
十六世 佛宗祖傳大和尚 嘉永6年2月10日示寂
十七世 棟宗祖梁大和尚 明治14年8月27日示寂
十八世 棟岳眞梁大和尚 大正11年1月19日示寂
十九世 繁岳順榮大和尚 昭和19年9月1日示寂
二十世 中興大透孝順大和尚 昭和63年6月7日示寂
二十一世 透岳宣順大和尚(東堂)
二十二世 俊岳泰弘和尚(住職)

筆子塚

盛徳寺の16世・17世住職は寺子屋の師匠として、近くの子どもに読み書きを教えました。2つの墓の台石にそれぞれ「筆門中」とあるのは「生徒一同」という意味ですからこの墓は、師匠の学恩に報い死後の菩提を弔うため、生徒たちが造立したもので、このような墓を「筆子塚」と呼んでいます。
碑文をみると、16世佛宗祖傳は嘉永6年(1853年)に没し67人の生徒が、また17世棟宗祖梁は明治14年(1881年)に没し12村311人の生徒が、それぞれ施主となっています。後者の生徒数が多いのは17世が寺子屋師匠から明治6年(1873年)小学校教員となって多くの生徒を教えたためと思われます。(開成町教育委員会設置案内板より)

曹洞宗とは

今から800年ほど前の鎌倉時代に道元禅師が正伝の仏法を中国から日本に伝え、瑩山禅師が全国に広められ、曹洞宗の礎を築かれました。この二人を両祖と申し上げ、お釈迦さまとともに一仏両祖として仰ぎます。

 

宗旨

曹洞宗は、お釈迦さまより歴代の祖師方によって相続されてきた「正伝の仏法」を依りどころとする宗派です。それは坐禅の教えを依りどころにしており、坐禅の実践によって得る身と心の安らぎが、そのまま「仏の姿」であると自覚することにあります。
そして坐禅の精神による行住坐臥(「行」とは歩くこと、「住」とはとどまること、「坐」とは坐ること、「臥」とは寝ることで、生活全てを指します)の生活に安住し、お互いに安らかで穏やかな日々を送ることに、人間として生まれてきたこの世に価値を見いだしていこうというのです。

 

教義

私たち人間が生を得るということは、仏さまと同じ心、「仏心」を与えられてこの世に生まれたと、道元禅師は仰っています。「仏心」には、自分の命を大切にするだけでなく他の人々や物の命も大切にする、他人への思いやりが息づいています。しかし、私たちはその尊さに気づかずに我がまま勝手の生活をして苦しみや悩みのもとをつくってしまいがちです。
お釈迦さま、道元禅師、瑩山禅師の「み教え」を信じ、その教えに導かれて、毎日の生活の中の行い1つ1つを大切にすることを心がけたならば、身と心が整えられ私たちの中にある「仏の姿」が明らかとなります。
日々の生活を意識して行じ、互いに生きる喜びを見いだしていくことが、曹洞宗の目指す生き方といえましょう。

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